一族同士で切磋琢磨、「学問の村」になった理由

2013/02/10 06:01 JST配信

 紅河デルタ地方フンイエン省チャウ郡トゥアンフン村の人々は、勤勉で辛抱強いことで知られている。この地は伝統的な煉瓦生産でとても栄えているが、静寂を湛えた清らかな田舎の雰囲気はそのまま残っている。

(C)Vietnamnet, 一族の学問について語るグエン・ゴック・オアインさん
(C)Vietnamnet, 一族の学問について語るグエン・ゴック・オアインさん

 この村の自慢は、立派な家やバイクなどではなく、村の子供達の優秀さだ。ダイフン中学校のグエン・ゴック・ヘー校長によると、高校や大学の合格率はここ数年、省内でもトップクラスを維持しているという。この村出身で成功した優秀な人材は数多い。

 「以前はみな仕事に明け暮れて勉強する時間もなく、学問の大切さなど考えていなかった。学校に通っていない子供も多く、大学まで進学する者は稀でした。でも私たちが学問の大切さを説き始めてからは人々の意識が徐々に変わり、今では学校を中退するような者はいなくなりました」とヘー校長は語る。子供たちはみな、「学問とは困難を乗り越えるための光」であると理解しているのだ。

 この地域では、親戚一同で奨学金基金を作り、一族の子供たちがみな学校に通えるようにしている。1、2家族から始まったこの制度はどんどん広まり、ほとんどの一族が奨学金を持つようになった。今では大学院に進学したり海外留学する者も珍しくない。貧しい環境でも勉強を続けられるようになり、ストリートチルドレンになる子供は殆どおらず、熱心に勉強しているという。

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