商工省傘下の国家競争委員会(Vietnam Competition Commission=VCC)は、ライドシェア・宅配アプリ大手のシンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)に対し、運賃および契約ドライバー向けの各種手数料や控除項目に関する資料提出を求めた。配車アプリを利用する運転手から、実収入の減少や価格決定メカニズムの不透明さに関する訴えを受けた措置となっている。
![]() (C) Tran Anh Khoa (zorrotran) / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0 |
運転手側の訴えによると、一部の運賃が低い水準にある一方で、手数料や控除額の負担が大きく、実際の受取額が圧迫されているという。VCCは9月8日付でグラブベトナムに資料提出を要請したほか、市場全体の競争環境を評価するため、国内の他の配車アプリ事業者にも同様の対応を求めた。VCCは独自の手法で追加情報の収集を進めており、競争法違反の兆候があれば調査や処分を実施する方針だ。
あわせてVCCは、配車プラットフォーム各社に対して価格・手数料政策が競争法を遵守しているかを自主点検し、事業者、運転手、利用者の利益の調和と透明性の確保を図るよう求めた。また、関係者に対して今後の情報提供を呼びかけている。
これに関連し、グラブベトナムの契約ドライバーの間では、待遇改善を求めて9月12日と13日の2日間にわたり、配車アプリをオフにして稼働を停止するようソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で呼びかける動きが広がっている。市場の競争激化に伴い、事業者と運転手の間の収益配分のあり方が改めて問われている。






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