ホーチミンに存続する「中古タイヤのリサイクル通り」

2017/03/26 05:55 JST配信

 「この仕事で一番重要なことは、良好な健康状態を保つことです。古い車のタイヤをゴム製品に加工する前に、バールなどの力がいる道具を使って柔らかくする必要があるので、この仕事に就くのは男性ばかりで、女性はめったにいません」とチンさん。

(C) thanhnien
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 職人たちは毎日平均して 1人当たり40万~50万VND(約1970~2460円)を稼ぐことができ、肉体労働者の収入としては高く、かつ安定している。1つの中古タイヤは、サンダル約20足分、バイクの部品100個分、そして工業用粉末に加工することができる。

 かつてこの中古タイヤリサイクル業が活況を呈し始めたばかりの頃、ゴムリサイクル業者たちのゴミに対する意識はまだ低く、ゴミを捨ててはいけないと書かれていても外が暗いうちに捨てたりしていた。蒸し暑い日には、こうした「ゴミの山」から耐えがたい悪臭が発生し、さらに燃えたゴミから出る煙で周辺の空気は一層悪くなった。

 こうした中、地域の住民たちは当局にゴムリサイクル業者の移転を求める抗議書を提出した。「私たちにとっても大きな問題でした。当局が住民たちの意見書を受理したため、私たちは当局から厳格な指導を受けました」と、37歳のグエン・ビン・チンさんは回想した。

 職人たちは生計を立てるためにこの仕事を続ける必要があったため、最終的に「通りに住む5つの業者で環境整備隊を組織し、地域住民が活動費を拠出する」という案を受け入れた。環境整備隊は、環境衛生と地域住民の生活を守るため、1週間に2~3回の清掃活動を行っている。

 一方、11区人民委員会もゴミの不法投棄を禁止するため、作業場への立ち入り調査を強化したほか、有害な廃棄物を回収しないよう指導を行った。また、基準に適合するゴミ埋め立て地を建設し、環境保全の取り組みを進めた。

 ゴム廃棄物のリサイクル業は、この地域に住む人々の生活を一変させた。高層の家や戸建ての家が日に日に増えただけでなく、毎年の1人あたりの平均収入も上昇を続けており、この地域に貧困家庭はもはやほとんど見当たらないという。

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