日本語教育に尽力して25年、竹山杉良太郎日本語センター長の思い

2017/12/03 05:19 JST配信

 同センターは日越の若い世代がより強固で仁愛的な関係を築けるよう、長期的な計画としてリエン博士や杉氏を始めとする同じ志を持った人々と言葉の架け橋を構築する所となった。開校当初は日本人教師2人、生徒20人と小規模な日本語教室だったが、現在の生徒数は1600人に上る。

(C) Ngay Nay
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 リエン博士によれば、日本側の支援により現在同センターの生徒向けオンライン日本語教育のソフトウェアが研究開発されているという。「私はもう高齢ですが、終わりはないんです。国際社会で競争できるよう発展し続けなければなりません。私はただ、若いみなさんと共に前進するために健康でいられるよう願っています」とリエン博士は笑う。

 リエン博士はセンター運営で誇りとしていることがある。それは、リエン博士には副センター長や秘書がいないにもかかわらず、リエン博士が不在時も職員たちによりセンターは順調に運営されていることだ。リエン博士はセンター職員と自身の関係性を、上司と部下ではなく互いを思いやる絆で結ばれた第二の家族だと話す。

 センターにはベトナム在住10年以上という年配の日本人教師がいる。日本語教師の住宅はセンターがサポートしており、病気になれば職員がお見舞いにも行く。また、ある若いベトナム人女性教師は、ホーチミン市で新しい仕事のチャンスに恵まれたがリエン博士の元で働き続けることを選択した。その後、この女性教師の子供たちも同センターで日本語を学んだという。

 開校当初の生徒たちは現在では同センターで教育に携わる人、新天地で新たな「言葉の架け橋」をかけるべく奮闘する人、それぞれが自分なりの形で外国語分野で活躍している。

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[Quynh Hoa, Ngay Nay, 21/11/2017 12:35, T]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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