2017年はベトナム国内の日本語教育機関や、第1外国語または第2外国語に日本語を導入する教育機関が増え、ベトナム人にとって日本文化が非常に身近な存在になりつつある。
(C) Ngay Nay |
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そのなかで、忘れてはならないのが日越文化交流協会直属の竹山(ヌイ・チュック)杉良太郎日本語センターだ。同協会は俳優で歌手の杉良太郎氏が設立したことでも知られ、ハノイ市で11月26日に創立25周年記念式典が開催されたばかり。
同センターで長きにわたり日本語教育に携わってきたのが、同協会の会長とセンター長を兼任するブー・カック・リエン博士だ。1960~1969年までの9年間、旧ソ連でテクノロジーを学び、帰国後は造幣工場に工員として勤めた。その後、転職や人事異動を経て1983年に当時の文化副大臣に就任し、14年間にわたり4人の大臣を補佐してきた。
リエン博士は日越文化交流協会の設立者であり、会長として桜祭りやビルラ孤児養護村、竹山桜よさこい踊りチームなどの支援を続け、日越文化交流に多大なる貢献をしてきた。
また、塩野義製薬株式会社(大阪市中央区)と連携し、ベトナム国内の貧困省における14の病院に対して支援金や数十台の救急車や消防車を寄付するなど、社会活動にも取り組んできた。これらの活動が評価され、リエン博士は2009年に旭日章を受賞している。