ホーチミンの新たな路上文化、プラ椅子でカクテルを楽しむ若者たち

2021/03/07 03:05 ICT配信

 「汁なしフォー屋のバー」と同様に、ゴ・ビン・ヒエンさん(23歳)の「BAストリートカクテル(BA Street Cocktail)」も、実家を利用してバーを開いている。「もともと少しだけバーテンダーの知識があったのと、自分と同じくビジネスを志している友人がいたので、BAを始めることにしました」とヒエンさんは明るい笑顔で教えてくれた。

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 数年経営した後、店は週末の3日間だけ開くことにした。「バーと別に安定した仕事にも就いているので、友人やお客さんと楽しむために週末だけバーを開くことにしました。そのため、バー経営のプレッシャーはそれほど大きくなく、自分が好きなことをやっているだけなんです」とヒエンさんは打ち明けた。

 「ホーチミン市の良いところは、オフィスワーカーとして働きながら、夜は熟練のバーテンダーになれることです。豪華なレストランやバーで飲むこともできますが、ストリートバーでは3分の1の価格で同じくらい美味しいドリンクを飲むことができます」。

 今や、路上の店はホーチミン市の名物となっている。大人が朝の路上カフェで人生について語るのと同じように、若者たちは夜の路上バーでカクテルを楽しみながら、自分の住んでいる街について理解を深めるのだ。

 ストリートバーを開く一番の面白さは、ホーチミンの若者が今何に関心を持っているのかを知れることだ、とヒエンさんは言う。「私はいつもお客さんと話をすることに多くの時間を費やします。それは、ドリンクの味の好みを知るためであり、またお客さんにとって居心地の良いオープンな空間を作り出すためでもあります。気持ちを共有しながら味わうことで、カクテルは何倍にも美味しくなりますから」。

 多くのストリートバーの常連客であるミン・フイさん(23歳)は、自分や友人たちがストリートバーを好む一番の理由は、若者たちが心で繋がることができる自由さだと語る。「親しい友人と飲みに行くときは、ストリートバーを選ぶことが多いですね。ドリンクは安いですし、ルールに縛られることもなく、知らない人であっても近くに座れば心を通わせやすい空間だからです。いかにも『サイゴン』らしく、こういった場所はそう多くありません」。

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