エマ・キーナーさん(26歳)とフランス人養父母がホーチミン市を訪れ、エマさんの母親を探していることをSNSに投稿した翌日、信じられない奇跡が起こった。エマさんはついに、ホーチミン市で実の家族を見つけたのだ。エマさんの母親探しの物語がインターネット上で拡散され、それが奇跡につながった。
(C) thanhnien |
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ある日の午後、ホーチミン市1区グエンフエ通りのカフェでエマさんとタインニエン(Thanh Nien)紙の記者は、エマさんの実の姉だというチャン・ティ・タイン・ロアンさん(35歳)を待っていた。
エマさんは、SNSに自分の話を投稿したその翌日に、ロアンさんから「私たちは姉妹かもしれない」とのメッセージを受け取ったのだという。「彼女は写真と、母親の名前や年齢、生年月日などの情報を送ってくれたのですが、どれも私が知っていた情報と一致していました。私のことも知っていて、送ってくれた母親の写真も彼女の写真も、私によく似ているところがありました。何が起きているのか、本当に信じられませんでした」と、フランス国籍のエマさんは語る。
最初のメッセージのやりとりの後、2人は色々な情報を確認するため、実際に会う約束をした。約束の日の前夜、エマさんはあまりにも緊張していて眠れなかった。2人が会う場には、通訳としてファン・ティ・タインさん(23歳)が同席した。
しばらくすると、ロアンさんがカフェに現れた。2人は抱き合って挨拶をし、話を始める前に長い間お互いを愛おしそうに見つめ合った。2人は顔や手もよく似ていた。
「昨日、会食に行ったときにたまたま彼女の投稿を見たんです。投稿には母の名前や私も昔住んでいた家の住所が書かれていて、確かに母がかつてツーズー病院に子供を置いてきたことも知っていたので、自分の目を疑いました。私は泣き出してしまって、すぐにハイン(エマさんのベトナム語名)にメッセージを送ったんです」とロアンさんは話した。
ロアンさんによると、エマさんが投稿した情報はいずれも母親の情報と一致していて、80%の確率でエマさんは自分の妹だという自信があった。エマさんは母親によく似ていて、特に鼻がそっくりだという。
1996年1月に父親が亡くなり、様々な事情でタインさんは当時10歳だったロアンさんを父方の祖父母に預け、別のところに引っ越して再婚した。そして、同じ年の10月に2人目の子供を産んだ。それがエマさんだ。