1975年4月30日、統一会堂でベトコンの旗を振った兵士の記憶

2025/04/27 10:26 JST配信

 ドー氏はAK銃を向けながら「諸君は包囲されている。武器を捨てて立ち上がり、抵抗せず降伏せよ」と叫んだ。ドー氏は兵士のファム・フイ・ゲ氏に見張りを任せ、「誰も出入りさせるな」と告げてから、官邸2階のバルコニーへ駆け上がった。

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(C) thanhnien
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 そして、棒を見つけると、ポケットから取り出した南ベトナム解放民族戦線の旗を取り付け、旗を何度も振って、官邸に進入する自軍に安全を知らせた。

 「その瞬間、心は高揚し、興奮していました。言葉では言い表せない気持ちでした」とドー氏は振り返る。

 階下に戻ると、彼は上官に「第1中隊長ファム・ズイ・ドー、任務を完了しました」と報告した。

 1975年4月30日午前11時30分、南ベトナム解放民族戦線の旗が南ベトナム大統領官邸の屋上に掲げられ、「ホーチミン作戦」は完全な勝利を収めた。

 戦後、ドー氏はホーチミン市トゥードゥック区(現在のトゥードゥック市)での任務に従事し、後に第7軍区で新兵の訓練に携わった。1983年に退役し、故郷の北部紅河デルタ地方タイビン省に戻って家庭を築き、現在はボランティアとして農業サービス協同組合の警備員を務めている。

 南部解放・南北統一から50年が経った今、かつて170cmあった身長も背中が丸まり、小柄な身体には戦争の傷跡が残る。それでも鋭い目つきと力強い声は今も変わらない。

 「人生で最も幸運だったのは、祖国の神聖な瞬間に立ち会い、直接戦えたことです。こうして今、統一会堂で戦友たちと再会すると、50年前の4月の記憶が鮮やかによみがえります」と語った。

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