湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし

2025/12/14 10:22 JST配信

 隣の水上家屋には、ハイ・ムオイさん(女性・44歳)一家が暮らしている。ムオイさんは14人の子どもを産んだが、病気で6人を亡くし、現在は広さ約20m2の水上家屋に10人がひしめき合って生活している。家族に病人が出るたび、医療費が払えず苦労が絶えない。魚を売って得る収入だけでは食費にも足りず、薬代が重くのしかかる。

(C) VnExpress
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 他の多くの世帯に比べると、ムオイさんの家族は身分証明書を持っている点でまだ恵まれている。ムオイさんは、「漁が安定し、子どもたちが病気にならず、少しでもお金を貯めて家族全員で陸に上がり、子どもたちを学校に通わせたい。それだけを願っています」と打ち明ける。

 この「越僑集落」に暮らす子どものほとんどは、兄弟姉妹が多く家計が厳しいため、小学校を卒業しても中学校には進学せず、働いて家計を支える。ムオイさんの娘であるルー・ティ・トゥーさん(17歳)は現在、弟妹を養う稼ぎ頭だ。サインさんの娘であるレ・ティ・フオンさん(12歳)は、家計が苦しく学校に通えずにいる。

 ホー・イエン・ニーさん(12歳)は、小学3年生のときに学校を辞めたが、今も古い教科書を大切に持っており、いつか教室に戻ることを願っている。

 波が高く、両親について漁に行けない日は、教科書を広げて弟に勉強を教え、「文字を忘れないようにしている」のだという。しかし、夜な夜な網引きを手伝った後は疲れ切り、体力を回復するために眠らなければならないため、そのようにして勉強できる機会はまれだ。

 この集落に移り住んで6年になるというブイ・ティ・タインさん(女性)夫妻は、息子が2人いたが、長男は2024年に交通事故で亡くなった。次男は6歳だ。「今はとにかく、早く身分証明書の手続きをサポートしてもらって、下の子を友だちと一緒に学校へ通わせたいです。親と一緒に漁に行かせたくありません」とタインさんは語る。

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