第2回「ベトナム日本国際ユースカップU-13」大会1日目レポート、初日から白熱した試合が続く

2019/12/26 12:00 JST配信

 2017年・2018年にJ1リーグを連覇した川崎フロンターレが主体となって企画する「ベトナム日本国際ユースカップU-13」が2019年12月20日から22日までベトナム東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市で開催された。J1川崎フロンターレとベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCは、2013年に開催したトップチーム同士の国際親善試合を皮切りに、下部組織や指導者間の交流を毎年行っている。日越外交関係樹立45周年となった昨年、この活動は2クラブの枠を超えて、日越からそれぞれ4チームが出場する国際トーナメントに発展。第1回大会の成功を受けて、今年も引き続き第2回大会が開催される運びとなった。

(C) ベトナムフットボールダイジェスト
(C) ベトナムフットボールダイジェスト

 今大会には、日本から川崎フロンターレ、ガンバ大阪、ジュビロ磐田、そして、前回王者の東急SレイエスFCが出場。一方、ベトナムからは地元ベカメックス・ビンズオンFC、ハノイFC、SHBダナンFC、そして、元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏(U-19ベトナム代表監督)が技術統括を務めるPVFアカデミーが出場。8チームは3日間にわたって熱い試合を繰り広げた。

 開幕式には、大会名誉顧問の梅田邦夫在ベトナム日本国大使(日本サッカー協会国際委員)、実行委員会会長を務める川崎フロンターレの藁科義弘社長、実行委員会副会長を務めるベカメックス・ビンズオンFCのホー・ホン・タック会長、大会スポンサーの代表者らが出席。

 藁科社長は開幕のあいさつで、「まずはSEA Gamesでのサッカーベトナム男女代表チームの金メダル獲得おめでとうございます。国際大会でのベトナム代表の活躍を嬉しく思います。来年は東京オリンピックが開催されますが、ベトナムがアジア代表として出場できることをお祈りします。ベトナム日本国際ユースカップは、昨年の第1回大会の成功を受けて今年、第2回大会の開催を迎えました。次世代のアスリートが大会を通して、技術的にも精神的にも成長し、やがてこの大会に出場した選手たちが両国の代表選手として顔を合わせる日が来ることを願っています」と述べた。

 続いて午前中に行われた開幕戦では、前回王者の東急Sレイエスと地元ベカメックス・ビンズオンが激突。一進一退の白熱した試合は双方譲らず0-0で引き分けた。前回準優勝の川崎フロンターレはSHBダナンに3-1で快勝して白星スタートを切ると、午後の第2試合では磐田との激しい点の取り合いの末に2-2で引き分けて初日を負けなしで切り抜けた。ビンズオンも第2試合でハノイに3-0で快勝しており、ホスト役を務める2チームはともに初日を1勝1分の結果で終えた。

 大会初日の夜には、出場8チームの選手・コーチ・スタッフによる懇親会を開催。藁科社長のあいさつに続き、トルシエ氏の乾杯の音頭で始まった懇親会は、川崎フロンターレのクラブスタッフが昨年以上に趣向を凝らした各種催しを企画したおかげで、かなりの盛り上がりを見せた。各テーブルでは出場8チームの選手がバラバラに座り、好奇心旺盛な子供たちは片言の英語と身振り手振り、さらにはスマートフォンの翻訳機能を使って意思疎通を図っていた。川崎フロンターレのマスコットである“ふろん太”君が登場したラッキードローや選手・コーチが参加した大縄跳びコンテストでは、子供たちから自然と笑顔がこぼれ、小さな国際交流は盛況のうちに幕を閉じた。

記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2019年12月26日 ベトナムフットボールダイジェスト+]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 毎年恒例となっている「ベトナム日本国際ユースカップU-13」が、今年も東南部ビンズオン省のビンズオン...
 J1川崎フロンターレはホーチミン市郊外に位置するタンロン・スポーツセンターで11月1日(日)、「U-13川...
 J1川崎フロンターレはこのほど、2020年末に開催を予定している「第3回ベトナム-日本国際ユースカップU-...
 2017年・2018年にJ1リーグを連覇した川崎フロンターレが主体となって企画する「ベトナム日本国際ユース...
 J1川崎フロンターレとベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCが協力して開催する「
 J1川崎フロンターレとベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCが協力して開催する第2回「ベトナム日本国...

新着ニュース一覧

 文化スポーツ観光省は、「フエのブンボー(ブンボーフエ)に関する民俗知識」を国家無形文化遺産として登...
 あるタトゥーアーティストが最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した画像が大き...
 ホアン・スアン・チエン国防次官は9日、9月2日の8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 「ベトナムとの公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」事務局と国際パートナーグループ(IPG)、...
 財政省傘下統計局(NSO)によると、7月1日付けで全国63省・市から34省・市に再編された新たな行政区ベー...
 サッカーベトナム1部Vリーグ1のハノイFCは10日、手倉森誠監督(57歳)との契約更新を発表した。契約期間...
 ホーチミン市は、3省・市の合併により人口が990万人から1370万人に増加した。一方で、病院数は134か所...
 韓国ロッテグループのロッテショッピング(Lotte Shopping)は今後、ベトナムにショッピングモールを2~3...
 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、7月24日(木)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分...
 財政省傘下統計局(NSO)はこのほど、2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率が+7.52%だったことを踏ま...
 ホーチミン市保健局は、旧ホーチミン市内の病院・医療センター124か所を評価した2024年版の結果を公表...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)管理委員会はこのほど、CMC技術
 ベトナム・ロシア熱帯センターが発表した最新の研究によると、過去20年間で南中部地方カインホア省のニ...
トップページに戻る