FIFAワールドカップ・アジア最終予選は9月7日にグループリーグの第2戦目が行われた。初戦黒星のベトナム代表は、ホームで強豪オーストラリア代表と対戦し0-1の敗戦を喫した。これでベトナムは2連敗、一方のオーストラリアは2連勝となった。
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ベトナム代表は、CBドー・ズイ・マインが出場停止、CBチャン・ディン・チョンも肉離れで欠場のため、前の試合で欠場していたCBブイ・ティエン・ズンが負傷を押して強行出場。GKにはセレッソ大阪のダン・バン・ラムを同予選で初めてスタメン起用した。
ベトナムは相手にボールを預けてカウンターを狙うという格上相手との対戦で使ういつもの戦術を採用。ただし、この試合は左サイドに攻撃的なSBグエン・フォン・ホン・ズイが入っていたため、サイドを起点に何度か惜しいチャンスを作っていた。
立ち上がりには、MFグエン・ホアン・ドゥックとMFグエン・クアン・ハイのレフティコンビがカウンターから決定機を演出。28分には、攻めあがった左SBグエン・フォン・ホン・ズイがペナルティエリア手前でシュートし、これが相手DFの腕に当たったかに見えたが、VAR判定の結果、主審はハンド無しとの判断。
数少ないチャンスをものに出来なかったベトナムだったが、調子の悪そうなオーストラリアの鈍重な攻撃にも助けられ、前半終盤まで無失点で切り抜ける。しかし、前半終了間際、自陣右サイドからのクロスを逆サイドにいたSBグラントに頭で決められて先制を許し、1点ビハインドで前半を折り返す。
後半に入ると、ベトナムは攻撃的な選手を投入して選手交代で打開を図ったが、前線にボールの収まりどころがなく、決め手に欠く内容。ベテランの右SBグエン・チョン・ホアンが豊富な運動量で前線に駆け上がってチャンスを作ったが、攻撃陣が枠を捉えきれなかった。
ボールを支配するオーストラリアも時折シュートを放ったが、こちらもフィニッシュの精度に欠いた。結局試合はこのまま0-1でホイッスル。強豪オーストラリア相手に善戦したベトナムだったが、ホームで痛い黒星を喫して2連敗となった。
なお、この敗戦によりベトナム代表のホーム無敗記録は17試合(11勝6分、うち13試合はミーディン国立競技場)でストップした。オーストラリア戦以前のミーディン国立競技場での直近の敗戦は、三浦俊也監督時代の2015年10月13日に開催されたワールドカップ2018アジア2次予選のタイ戦(0-3)。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+