エアメコン、2月末から運航停止へ

2013/02/20 08:01 JST配信

 民間航空会社エアメコンは、航空機の入れ替えを理由に2月28日以降の運航を一時停止する。19日付VNエクスプレス等が報じた。

(C)VNExpress
(C)VNExpress

 このほど交通運輸省航空局が、最近新聞各紙で話題になっていたエアメコンの運航停止の噂について確認を行ったところ、同社より「3月から航空機を借入先に返却し、今後の戦略に見合う他の機種を借り入れるため運航を停止する」と回答があったが、具体的な計画は明らかにされなかった。運航停止の本当の理由は、経営破たんの状態に陥っているためと見られ、運航再開の可能性は低いとの見方が有力だ。

 2010年末に就航したエアメコンは非効率的な経営が続いており、現在では多額の累積赤字を計上し、燃料などのサプライヤーに対する多くの未払い金を抱え、一部がデフォルト(債務不履行)になっている。ベトナム航空燃料社(ビナプコ)が昨年第4四半期の間に8度に亘って請求書を送っているにも関わらず、現在も支払いが滞ったままだ。

 2012年におけるベトナム航空会社全体の運航時間は前年比+34.6%の大幅増となっており、便数も前年比+52.2%増の17万9143便。これに対し同年の輸送旅客数は1220万人で前年比+1.8%増と、小幅な増加となっている。この供給増が需要増を上回ったことを背景に、航空会社間の競争が激化し、利用者獲得のため各社とも航空運賃を大きく引き下げており、非効率的な経営を行うエアメコンが太刀打ちできないのも無理はない。

 エアメコンの運航停止の影響についてある航空会社の幹部は、「消費者にとって選択肢は減るが、エアメコンのシェアは小さく、主に短距離路線で運航しているため、航空市場への影響は限定的なものとなる」とコメントしている。

[Thanh Binh-Kien Cuong, VNExpress, 10:43 (GMT+7) 19/02/2013S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)民事判決執行支局の決定によると、2013年3月以降運...
 交通運輸省はこのほど、民間航空会社エアメコン(Air Mekong)に対する航空事業ライセンスを正式に取り消...
 ベトナム航空局のボー・フイ・クオン副局長は11日、民間航空会社エアメコン(Air Mekong)に対し、運航再...
 旅行情報サイト「Skift」は、世界で最もカラフルな機体を持つ航空会社トップ20を発表した。ベトナムか...
 エクシムバンク[EIB]は6日、メコン航空株式会社(エアメコン)と戦略的パートナーシップ
 メコン航空株式会社(エアメコン)は6日、今年5月19日にハノイ~コンダオ(東南部バリア・ブンタウ省)間の...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る