北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市にある王宮の正門「午門(Ngo Mon)」の修復が終わり、8年ぶりに観光客の受け入れを再開した。「午門」はユネスコ世界遺産に登録された古都フエ遺跡群内の一部。
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正午に太陽が真上に来るように設計された「午門」は、ベトナム最後の王朝グエン(阮)朝(1802~1945年)の王宮の正門。皇帝専用の門として造られ、外国の大使を歓迎する時や王朝の盛大な式典を行う時など、限られた特別な場合にのみ使用された。
「午門」の修復費は約800億VND(約3億6000万円)。観光客の受け入れ再開を受けて、同省はかつて「午門」で行われた各種式典の再現ショーを開催する計画を発表した。
なお、政府は2020年の洪水により甚大な被害を受けた王宮内の太和殿の修復費として、同省に1000億VND(約4億5000万円)を支援することに同意した。