新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)について、南中部沿岸地方クアンナム省は、ワクチンパスポートの保有者を対象に海外からの観光客の受け入れを試験的に再開する見通しだ。実現すれば、同省は全国で初めてワクチンパスポートを試験導入することになる。
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同省人民委員会のレ・チー・タイン主席が18日に明らかにしたところによると、同省は既に文化スポーツ観光省に公文書を送付し、観光客受け入れ計画案を提出したという。
観光客はチャーター便でクアンナム省のチューライ空港から入国し、隔離施設での隔離を経ずに宿泊施設へ直行する。入国後は新型コロナウイルス検査を受け、7日間以上の滞在の場合は2回の検査を受ける。陽性判定が出た場合は隔離施設に移り、治療を受ける。
同事業は、韓国と、新型コロナを効率的に制圧しベトナムとの間で同意に至った国からの観光客を対象とする。ファム・ミン・チン首相が承認すれば、同省は2期に分けて事業を実施する。
第1期として7月から「ホイアナ(Hoiana)」と「トゥイブルー・ナムホイアン(TUI BLUE Nam Hoi An)」で展開する。成功すれば第2期に突入し、「パームガーデンリゾート(Palm Garden Resort)」、「フォーシーズンズリゾート・ザ・ナムハイ(Four Seasons Resort The Nam Hai)」、「ビンパールリゾート&ゴルフ・ナムホイアン(Vinpearl Resort & Golf Nam Hoi An)」などに対象を拡大する計画だ。
なお、ワクチンパスポートの導入案について保健省は、「ベトナムでは新型コロナが効率的に制御されているものの、ワクチンの大量接種はまだ行われておらず、集団免疫も獲得できていない」として、慎重な姿勢を示している。