【第44回】ベトナム人は本当にQRコードを使っているのか?

2019/04/24 10:25 JST配信

VIETJOベトナムニュース、LINE@(ラインアット)はじめました

ベトナムのコンビニやショッピングモールでは、最近QRコードをよく見かけるようになりました。企業のマーケティングのキャンペーンサイトへの誘導だけでなく、最近はモバイル決済企業がサービスの普及に投資を広げています。実際、ベトナムの人々はどの程度QRコードを認知して利用しているのでしょうか?ホーチミン・ハノイの18歳~39歳の男女に調査をしてみました。

QRコードを知っていますか?

QRコードについては、「QRコード」という言葉だけでは39%の人が「知っている」と回答してくれました。一方で、 QRコードの画像を見せると6割が知っていると回答、「見たことがある」を含めると8割 に上ります。QRコードについては、都市部においては多くの人が少なくとも見たことがある状況にあるようです。

一方で、QRコードを「定期的に利用する」人は14%、「使ったことがある」人を含めると37%となりました(利用したことがあると回答し、使い方の説明ができなかったユーザを除く)。 日常的にQRコードを利用している人はまだ限定的 なようです。

QRコードはどんな時に使いますか?

また、QRコードの利用用途については、SNSでの友達追加での利用が一般的で、「QRコードを利用したウェブサイトへのアクセス」や「モバイル決済」などの利用はまだ一部に限定されました。こういった事情もあり、 QRコードの認知、利用についてはソーシャルメディアの利用の高いホーチミンや20代前半までの若者の方が高い傾向 があります。

QRコード利用時に用いるアプリについてもソーシャルメディア系が上位を占めます。特にベトナムのソーシャルネットワークアプリの ZaloにてQRコードを利用する人は8割強を占めダントツ の状況です。逆にQRコード利用者であっても殆どのユーザがZaloで友達を追加する用途のみに利用しており、それ以外の用途はまだ限定されます。

これらの状況を鑑みると、ベトナムのQRコードは認知は広がりつつあるものの、利用用途についてはZaloでの友達追加のみに限定され、決済時などの利用の浸透はまだまだこれからだと言えそうです。少なくとも街中で見られる QRコードの露出の割には、友達追加以外の目的で利用している人は少ない と言えるのではないでしょうか。

日本ではここ半年で急激な浸透が見られるQRコードによるモバイル決済ですが、ベトナムではこれからと言えます。ベトナムの人々は現金決済への信頼が高く、またコスト意識が他の東南アジアの国々と比較しても高い傾向があります。そのため、こういった新たなテクノロジーが浸透するためには、ディスカウントやインセンティブなどの明確な金銭的なベネフィットが必要で、実際多くのモバイル決済企業が非常に積極的なプロモーションを展開しています。

こういった積極的なプロモーションが利用のきっかけとなり、コンビニやチェーン店舗などでの利用店舗の広がりと合わせて、よりQRコードによるモバイル決済は広がっていくのではないでしょうか。

著者紹介
株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。
NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。
2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス
「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中


統計から見るベトナム
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 建設省傘下ベトナム航空局(CAAV)の統計によると、2026年7月15日時点でベトナム国籍で登録されている商...
 ベトナムの内務省とアルバニアの経済・イノベーション省はハノイ市で7月29日、ベトナム人労働者のアル...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 北部地方バクニン省における2026年のライチ生産量は悪天候により減少したものの、ライチおよび関連サー...
 烈士(戦死者)の遺骨の捜索・収集は、ほとんどの場合、ほんのわずかな手がかりから始まる。その手がかり...
 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)が先般発表した「東南アジア諸国連合(ASEAN)消費...
 フランスの長距離相乗りプラットフォームである「ブラブラカー(BlaBlaCar)」はこのほど、ベトナム市場...
 北部紅河デルタ地方ハイフォン市人民委員会はこのほど、「新たな成長空間の創造」をテーマとした会議を...
 インド政府は、ベトナム産の生鮮ドリアンについて、自国市場への輸入を許可した。在ベトナム・インド大...
 南中部地方カインホア省警察は7月30日、運転資格のない外国人にバイクを貸し出して死亡事故を引き起こ...
 南部メコンデルタ地方アンザン省(旧キエンザン省)フーコック特区(島)のフーコック経済区管理委員会は、...
 在ホーチミン日本国総領事館は7月27日、令和8年度(2026年度)日本NGO連携無償資金協力「カマウ省全域に...
 ミスコンテスト「ミス・グランド・ベトナム2026(Miss Grand Vietnam 2026)」の決勝大会が31日夜、ホー...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)はこの
 英国の経済専門誌「エコノミスト(The Economist)」が発表した2026年7月時点の「ビッグマック指数(The B...
トップページに戻る