- プロジェクト40件が炭素クレジット認証
- 毎年1070万のクレジット発行
- 炭素クレジット取引所、28年稼働予定
ベトナムは、カーボンクレジット(炭素クレジット)の供給において大きな潜在能力を有すると評価されている。これにより、日本の投資家がベトナムの炭素クレジット市場への投資を急速に進めている。
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農業だけで年間5700万の炭素クレジットを販売できると推定されている。これは5700万tの二酸化炭素(CO2)が吸収されることに相当する。
炭素クレジット認証機関であるゴールド・スタンダード(Gold Standard)とベラ(Verra)の統計によると、ベトナムでは40件のプロジェクトが炭素クレジットの認証を受けており、毎年1070万のクレジットが発行されている。業種別では、森林由来の炭素クレジットが最も大きい。
ベトナムは2023年、世界銀行(WB)を通じて森林由来のカーボンクレジットをCO2の1030万t分販売した。販売価格は1tあたり5USD(約790円)で、販売総額は5150万USD(約81億円)だった。
多くの専門家は、ベトナムの炭素クレジット市場は東南アジアの他国と比較すると遅れているものの、ベトナムは世界の動きに追いつくために努力しており、このことは炭素クレジット市場の発展に向けた前向きな兆しだと考えている。
なお、炭素クレジット取引所が2025年に試験稼働を開始し、2028年には正式に稼働する予定だ。