- レスラー氏が22~27年任期の取締役に
- ベトナム生まれ、ドイツ人夫婦の養子に
- ドイツで保健相・経済技術相・副首相歴任

格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、ベトナム系の元ドイツ副首相のフィリップ・レスラー氏を2022~2027年任期の取締役に選任した。
![]() (C) Vietjet Air |
レスラー氏は1973年に南部メコンデルタ地方ソクチャン省で生まれ、幼少期にドイツ人夫婦に養子として迎えられた。軍医としてのキャリアを経て政界入りし、ドイツ政府で保健相、経済技術相、副首相などの要職を歴任した。
政界引退後は、2014年から2017年まで世界経済フォーラム(WEF)経営委員を務めた。経済分野で30年以上の経験を持ち、シーメンスヘルスケア(Siemens Healthineers)、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)、ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)など、世界の大企業で重役を歴任してきた。英系ファンド運用会社ビナキャピタル・ベンチャーズ(VinaCapital Ventures)の国際諮問委員長も務めている。
また、2023年10月からは、国内トップブランドの旅行会社ベトラベル[VTR](Vietravel)傘下のベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)で、諮問委員長 兼 独立取締役として国際提携や投資家ネットワークの構築に貢献した。