地場大手コーヒーメーカーのチュングエングループ(Trung Nguyen Group)傘下のチュングエン・レジェンド(Trung Nguyen Legend)は7日、米国・テキサス州に新店舗をオープンした。全米第2の市場規模を誇るテキサス州への進出を果たしたことは、同ブランドにとって海外戦略上の重要なマイルストーンとなる。

（C）Kien Thuc Dau Tu

　今回オープンしたのは、フランチャイズ(FC)により展開している「イーコーヒー(E-Coffee)」の店舗で、海外では4店舗目の出店となった。新店舗は、ダラス・フォートワース複合都市圏のキャロルトンに所在する。経済成長著しい同都市圏のオフィス街にあり、この地域は大規模かつ多様なベトナム人コミュニティとのつながりも持っている。この戦略的な立地により、ベトナムコーヒーの持続的な普及が可能になると期待されている。

　店舗デザインは、モダンなアメリカンスタイルと東洋文化が融合したものとなっており、店内は「ベトナムコーヒーの首都」と呼ばれるバンメトート市(南中部沿岸地方ダクラク省)産のロブスタ豆の香りが漂っている。

　7日午前に開催されたグランドオープンセレモニーは、地域のベトナム人コミュニティだけでなく、地元のコーヒー愛好家や投資家、企業からの注目を集めた。チュングエンコーヒーは、「イーコーヒー」の海外戦略を促進しており、米国、中国、日本、韓国、フランス、中東、東南アジアなどへの市場拡大を進めている。