- ベトナムで「スターリンク」提供
- 政府、「スターリンク」の試験導入許可
- ベトナム市場で15億USDの投資計画

科学技術省傘下の通信局は、低軌道衛星通信インターネットアクセスサービス「スターリンク(Starlink)」を提供する米国の航空宇宙メーカーであるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX=SpaceX)が、ベトナムでの100%外資企業の設立に向けて財政省との手続きを進めていると発表した。
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スペースXは、法人設立手続きの完了後、ベトナムでスターリンクのサービス提供許可を申請する予定だ。
ベトナム政府は3月、首相決定第659号/QD-TTgでスペースXのスターリンクの試験導入を許可した。これにより、同事業への投資について、海外投資家の出資比率の制限がなくなり、2030年12月31日までの5年間を試験運用期間とすることが認められた。
スペースXは2024年末、ベトナム市場でスターリンクを展開するため、15億USD(約2160億円)の投資計画を発表した。同社のグローバルビジネス担当上級副会長のティム・ヒューズ氏は、ベトナム市場を非常に有望と評価している。
また、同社は南中部地方ダナン市に最初の地上局を建設し、将来的には国内に最大15か所の地上局ネットワークを展開する計画で、これが実現すれば、ベトナムはスターリンクの主要なサービス提供国の1つとなる見込みだ。