- ベトナム全国の銀行口座は約2億口
- 稼働中は個人口座1.1億、法人口座71万
- 生体認証未登録の休眠口座が8600万口
ベトナム国家銀行(中央銀行)は、生体認証が未登録で長い間取引が行われていない銀行口座8600万口余りを9月1日に閉鎖すると発表した。
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現在、全国の銀行口座は約2億口に上る。このうち、生体認証の導入後にも取引が確認されている稼働中の口座は、個人口座が1億1300万口、法人口座が71万1000口にとどまる。
一方、閉鎖対象となる口座は8600万口余りもあり、この中には名義貸しで開設した口座や休眠口座、不正利用を目的に開設された口座も多いとみられている。今回の休眠口座の閉鎖措置は、送金詐欺、他人名義による資金の引き出し、電子決済を通じたマネーロンダリングといった不正防止を目的としたもの。
中銀は今後、キャッシュレス決済の促進やデジタルバンキングの強化、新技術の導入に向けた政策の整備を進める方針。なお、多くの銀行では現在、取引の95%余りがデジタルチャネル経由で行われている。