- 4月発表時の+6.5%から+7%に上方修正
- ベトナムはASEAN+3で経済成長率最高
- 1~6月期の成長率+7.52%と近年で最高
シンガポールを拠点に東南アジア諸国連合(ASEAN)+3のマクロ経済を研究する国際機関「ASEAN+3マクロ経済調査事務局(ASEAN+3 Macroeconomic Research Office=AMRO)」は23日に発表したレポートで、ベトナムの2025年通年の国内総生産(GDP)成長率予想を、4月発表時の+6.5%から+7%に上方修正した。
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ベトナムはASEAN+3(◇ASEAN、◇中国・香港、◇韓国、◇日本)諸国の中で経済成長率が最も高く、フィリピン(+5.6%)、カンボジア(+5.2%)が続いている。
AMROは、2025年1~6月期にベトナムの国内消費と輸出が伸び、製造業とサービス業の回復によって、経済成長率が+7.52%と近年で最高となったことを上方修正の理由に挙げた。ただし、「海外直接投資(FDI)を効果的に誘致するために、ベトナムは引き続き地域経済との統合を深める必要がある」と指摘している。
レポートによると、ASEAN全体の経済成長率は2025年に+4.4%、2026年には+4.2%と安定的に推移すると予想している。4月発表時の+4.7%の予想から下方修正した主な理由については、米国の関税措置の影響だと説明している。