ベトジェットエア、「持続可能な燃料」導入でペトロリメと提携

2025/08/19 14:29 JST配信
  • 持続可能な航空燃料(SAF)を供給
  • 2便の試験運航に成功で正式導入へ
  • SAF利用でカーボンニュートラル達成へ

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は15日、ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)傘下のペトロリメックス航空燃料社(Petrolimex Aviation Fuel)との間で、「持続可能な航空燃料(SAF)」の使用に関する協力契約を締結した。

(C)VOV
(C)VOV

 ペトロリメックス航空燃料はVJCに対し、1200m3のSAFを供給してきた。同社が供給するSAFは、欧州連合(EU)市場向けのバイオ燃料の持続可能性を認証する制度「ISCC EU」に準拠している。

 VJCはペトロリメックス航空燃料が供給したSAFを既に導入しており、自社運航のフライトで試験的に使用した。2024年10月には、2便の試験運航を成功させており、今回の正式導入により実用段階に入った。

 PLXの代表者によると、同社はホーチミン市のニャーベー石油総合倉庫でSAFの製造方法を確立したという。VJCの代表者は、「576機の最新鋭機材を発注済みであり、SAF使用によって大幅なCO2排出削減が可能になる。VJCは環境保護と国際競争力強化の両立を目指す」と述べた。

 なお、SAFは使用済み食用油や農業残渣、木質バイオマス、都市廃棄物などの原料から製造され、厳格な国際航空基準を満たした燃料とされている。SAFを使用することにより、温室効果ガス排出量を最大80%削減することができる。

 VJCはESG(環境・社会・ガバナンス)に基づく持続可能性報告書を業界で初めて公表した航空会社であり、今後もSAF利用を拡大して2050年までのカーボンニュートラル達成に貢献する方針だ。

[VOV 10:32 17/08/2025 / PLO 09:54 16/08/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil and Gas Group=PVN)の子会社で、国内の石油需要の約3割...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は17日、

新着ニュース一覧

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、新たな都市鉄道(メトロ)路線2本の整備に向け、同市メトロ管理委員...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は15日、
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市内の商業施設や飲食店などで最近、心を和ませる温かいメッセージを掲示する動きが広まって...
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省(旧ティエンザン省)在住のグエン・チョン・タンさん(男性・26歳)は、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 韓国の電線大手である大韓電線(Taihan Cable & Solution)はこのほど、ベトナム法人の大韓ケーブル・ビ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は、8月16日からダイヤを一部見直し...
 ベトナム赤十字社は、8月13日から10月16日までキューバ支援キャンペーン「ベトナムとキューバ、65年の...
 米国の自動車メーカー、フォード・モーター(Ford Motor)のベトナム現地法人であるフォードベトナム(For...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)傘下のパシフィック航空(Pacific Ai
 飲食店舗事業や惣菜弁当事業などを手掛ける株式会社三笠会館(東京都中央区)は15日、三笠会館として海外...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、8月革命
 医療コンサルティング事業やサプリメント事業を手掛けるTomorrow Medical株式会社(東京都千代田区)と皮...
 指定自動車教習所である有限会社羽生モータースクール(埼玉県羽生市)と株式会社広沢自動車学校(徳島県...
トップページに戻る