空のサステナビリティアワード、ベトナム航空とベトジェットが受賞

2025/09/10 13:03 JST配信
  • エアラインレイティングスの賞
  • 持続可能性で顕著な取り組みや行動
  • 持続可能な航空燃料の導入にも意欲的

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、世界唯一の航空安全・製品格付けサイト「エアラインレイティングス(AirlineRatings)」による「2025年のサステナビリティ・アワード(Sustainability Award)」を受賞した。

(C) hanoimoi
(C) hanoimoi

 これは、持続可能性において顕著な取り組みや行動を示した航空会社を表彰する国際的な賞で、従来型の旅客サービスを提供するフルサービスキャリア部門では、ベトナム航空がキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)、エティハド航空(Etihad Airways)と共に選出された。

 ベトナム航空は「排出削減」「リサイクルと再利用」「カーボン・オフセット」「グリーンオフィス」という4つの柱に基づく、空と地上の両方で包括的な持続可能性戦略を展開した点が評価された。

 ベトナム航空は2024年、新世代機材の効率的な運用と燃料効率を高めた飛行プロセスにより、約7万tのCO2排出削減を実現した。2025年からは、ヨーロッパ便にライフサイクル全体で最大80%の温室効果ガス削減が可能になる持続可能な航空燃料(SAF)を導入している。機内では、使い捨てプラスチックを紙、木材、竹などの環境に優しい素材に置き換え、未使用の器具を再利用することで廃棄物を削減している。

 一方、LCC部門では、ベトジェットエアも同賞を受賞した。同社は、アジア太平洋地域で最新鋭の航空機材を有し、その大部分を占めるエアバスA321neo型機は従来機に比べて燃料消費を抑え、CO2排出量と騒音を大幅に削減する点が評価された。

 ベトジェットエアは、SAF導入にも意欲的で、燃料効率の高い運航ソリューションを多数展開している。また、ベトナムで初めて、欧州連合(EU)市場向けのバイオ燃料の持続可能性を認証する制度「ISCC EU」に準拠してブレンドされたSAFを使用するため、ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)傘下のペトロリメックス航空燃料社(Petrolimex Aviation Fuel)と契約を締結するなどしている。

[Hanoimoi 09:38 05/09/2025, F]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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