- 住宅関連プロジェクト1810件余り進行中
- 1~9月期の不動産取引件数約43.1万件
- 需要が高まる一方で供給不足が続く
ハノイ市とホーチミン市で住宅価格の上昇が続き、2025年1~9月期には特にマンション価格が大きく伸びた。中間所得層にとって住宅購入はますます難しくなっている。
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建設省によると、7~9月のハノイ市における新築分譲マンションの一次販売価格(開発業者が設定する初回販売価格)は1m2あたり7000万~8000万VND(約39万~45万円)で、1~3月期比+5.6%増、前年同期比+33%増となった。高級物件では1m2あたり1億5000万~3億VND(約84万~168万円)の案件もある。
ホーチミン市では、新築分譲マンションの平均価格は1m2あたり約7500万VND(約42万円)で、1~3月期と比べて横ばいながらも、前年同期比では+36%上昇した。一部の高級物件は1m2あたり1億5000万VND(約84万円)超となった。
ハノイ市のタウンハウスや戸建て住宅は1m2あたり1億~2億VND(約56万~112万円)が中心で、好立地の物件では3億VND(約168万円)超に上る。ホーチミン市では1m2あたり2億3000万~3億VND(約129万~168万円)、中心部では3億VND(約168万円)超に達する。
社会住宅は1m2あたり1500万~2500万VND(約8万4000~14万円)だが、中所得層にとっては依然として負担が大きい。供給も限られており、需要を満たしていないのが現状だ。
全国では現在、1810件余りの住宅関連プロジェクトが進行している。このうち、商業住宅は1071件(約39万8000戸)、社会住宅は312件(約24万5000戸)となっている。1~9月期の不動産取引件数は約43万1000件で、前年同期比+1%増にとどまった。
建設省は、需要が高まる一方で供給不足が続き、投機や価格つり上げも目立つと指摘した。高価格・供給不足・需要過多という悪循環が続けば、都市部の住宅価格は今後も多くの市民の支払い能力を超える水準で推移する恐れがあるとしている。