- ソーラーウエハー工場の持ち分65%取得
- 26年よりソーラーウエハー製造
- 工場設立の投資総額1.2億USD
化学関連事業を手掛ける韓国のOCIホールディングス(OCI Holdings)のマレーシア子会社で、太陽電池用ポリシリコンの製造を手掛けるOCIテラサス(OCI TerraSus)は、ベトナムにあるシンガポールの太陽光設備関連メーカーによるソーラーウエハー工場の持ち分65%を取得する。
![]() (C) OCIホールディングス |
持ち分取得は、シンガポールに設立した特別目的会社のOCI ONEを通じて行う。工場はエリート・ソーラーパワー・ウエハー(Elite Solar Power Wafer)のもので、10月末に完成する予定だ。早ければ2026年初めから、PFE(禁止する外国の事業体)の対象外となるソーラーウエハーを製造する。年産規模は2.7GWに上る。
工場設立に向けた投資総額は1億2000万USD(約181億円)で、うちOCI ONEによる持ち分65%への投資分は7800万USD(約118億円)となる。
ソーラーウエハーは、OCIテラサスのポリシリコンを使用して生産する予定だ。これにより、垂直統合型の生産体制の構築を目指す。
OCIホールディングスのイ・ウヒョン会長は「今回の投資を通じて当社は、米国への輸出が容易なPFE対象外のサプライチェーン構築にいっそう近づいた。東南アジアの企業と協業を進め、世界の太陽光電池市場での地位固めをしたい」と述べた。