- 生みの親ザン氏の親戚がレシピ監修
- 24金装飾カップ、金粉まぶした豪華ドリンク
- 世界初の金メッキホテルのレストランで提供
ベトナム戦争中にミルク不足のため、ハノイ市のメトロポールホテル(現ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ)のシェフだったグエン・バン・ザン氏が、代用品として卵黄を使用したことで誕生したエッグコーヒーは、今ではハノイ市の名物ドリンクとして、市民や観光客の間で親しまれている。
![]() (C)Dan Tri |
同市のザンボー湖近くにある高級ホテル「ドルチェ・バイ・ウィンダム・ハノイ・ゴールデンレイク」では、このエッグコーヒーをより贅沢に味わうことができる。世界初の金メッキホテルとして有名な同ホテルの1階にあるレストラン「F29」では、金粉をまぶした豪華絢爛なエッグコーヒーを24金の装飾付きカップで提供している。価格は1杯15万VND(約860円)。
伝統的なエッグコーヒーを24金の装飾カップと金粉で提供するというアイデアは、同ホテルのオーナーが発案したもの。このスペシャルメニューを完成させるため、エッグコーヒーの生みの親であるザン氏の親戚のター・フオン・アインさんをアドバイザーとして招き、レシピ監修と作り方の指導を受けた。
アインさんによると、「F29」が提供するエッグコーヒーは単なる飲み物ではなく、一つの芸術作品であるという。アインさんは、「注文から完成までは10~15分かかります。この待ち時間もコーヒー体験の一部であり、お客様にコーヒーの繊細さと価値を感じていただくためのものです」と語った。