建設省、カイメップ・ティバイ港でのクルーズ船受け入れを暫定許可

2025/10/21 13:23 JST配信
  • 2026年6月30日までの暫定的な措置
  • 港湾運営会社は正式許可に向けて手続き
  • 今月中旬に米クルーズ船が急遽寄港中止

 建設省は17日、ホーチミン市のカイメップ・ティバイ港群におけるクルーズ船の受け入れを2026年6月30日まで暫定的に認めるとした。ベトナム海事水路局の提案に応じた形だ。

(C)Dan Tri
(C)Dan Tri

 対象港湾には、◇ティバイ総合港、◇ティバイ国際旅客港、◇TCTT、◇SSIT、◇TCIT、◇PTSCフーミー、◇フーミー肥料・石油サービス港、◇SP-PSA、◇SITVが含まれる。受け入れる船舶のサイズは、港湾ごとに公表している入港規定に適合することが条件となる。

 建設省は今回の決定について、既存の港湾インフラを最大限に活用し、観光産業の需要拡大に応えるための措置だと説明した。建設省はベトナム海事水路局に対し、各港湾運営会社と協議し、受け入れ体制を整えるよう指示した。

 各港湾運営会社は2026年6月30日までに、国際旅客船を正式に受け入れるための港湾機能追加に関する手続きを完了することが求められている。

 これに先立ち、当局はカイメップ・ティバイ港群での国際クルーズ船の受け入れ停止を指示し、この影響で米国のクルーズ大手ロイヤル・カリビアン・グループ(Royal Caribbean Group=RCG)が運航する国際クルーズ船「オベーション・オブ・ザ・シーズ(Ovation of the Seas)」が、今月18日に予定していたカイメップ・ティバイ深水港への寄港中止を余儀なくされた。

 外国人観光客約4000人を乗せた同船は、急遽予定を変更し、北中部地方フエ市チャンマイ港に向かうことになり、乗客とクルーズ船の運航会社だけでなく、ホーチミン市の観光にも損失を与えた。

 RCGは、同港のクルーズ船受け入れ停止措置により、アジアの航路からホーチミン市を除外しなければならない可能性があると警告した。同社は「一度寄港地から外れた場合、再び寄港地に復帰するには約3年を要する」と説明し、大型クルーズ船の寄港を暫定的に認めるよう求めた。

 なお、現時点では2025年末までに約20便のクルーズ船が同港に寄港する予定だ。さらに2026年末までには、約120便・26万人超の外国人観光客が寄港する予定となっている。

[Dan Tri 12:09 18/10/2025 / VTV 21:04 18/10/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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