電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)は、北部地方バクニン省に拠点を置く子会社のフシャン・テクノロジー・ベトナム(Fushan Technology Vietnam)に5832万4000USD(約93億円)を追加出資する。これにより、同社のベトナムにおける生産能力の増強が加速する。
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フシャン・テクノロジーの増資と拡張計画
台湾証券取引所への報告によると、フォックスコンは子会社のチーフ・エクスパーティーズ(Chief Expertise)を通じて、フシャン・テクノロジー・ベトナムに現金で5832万4000USDを追加出資する。これにより、同子会社への出資総額は2億2629万USD(約360億円)となり、フォックスコンは引き続き100%出資を維持する。投資の目的は長期的な事業拡大とされている。
フシャン・テクノロジー・ベトナムは、ゲーム機「エックスボックス(Xbox)」、電子部品、スマートリング用充電器の生産ラインを新たに追加する計画で、スマートフォンの年産能力を+3000万台増強して1億4000万台に引き上げる。さらに、年間10万機のドローン(UAV)の生産が可能になる見通しで、2026年4月からのフル稼働を予定している。
フォックスコンのベトナム投資の歩み
フシャン・テクノロジー・ベトナムは2011年11月にフィンランドの通信機器大手ノキア(Nokia)の現地法人として設立された。2014年に米マイクロソフト(Microsoft)がノキアの携帯端末部門を買収したことに伴い、マイクロソフト・モバイル・ベトナム(Microsoft Mobile Vietnam)に社名を変更した。その後、2017年にフォックスコンの関連会社であるFIHモバイル(FIH Mobile)が同部門を買収し、現在の社名となった。
フォックスコンは2007年にベトナムへの投資を開始し、これまでにバクニン省をはじめ、ハノイ市、東北部地方クアンニン省、北中部地方ゲアン省などに進出している。中でもバクニン省は最重要拠点の1つで、同省人民委員会によると、フォックスコンは同省で20件のプロジェクトを展開し、投資総額は約40億USD(約6400億円)に上る。これにより、約13万人の雇用が創出されている。
なお、フォックスコンはフシャン・テクノロジー・ベトナムのほか、バクニン省の別の現地法人であるフリアン・プレシジョン・テクノロジー・コンポーネント(Fulian Precision Technology Component)に対しても投資を拡大している。同社に対しては、2026年1~2月期に+約3940万USD(約63億円)を増資して資本金を9兆4577億VND(約570億円)へと大幅に引き上げたほか、3月にはイングラシス・シンガポール(Ingrasys Singapore)を通じて約2億8700万USD(約460億円)を追加投資し、出資総額を約6億6850万USD(約1060億円)とした。
このほか、クアンニン省にある子会社のEVフォックスコン・エネルギー・アンド・コンポーネンツ(EV Foxconn Energy and Components)についても最近、資本金を5兆6040億VND(約340億円)から7兆5070億VND(約450億円)に引き上げており、ベトナム各地で生産拠点の強化を進めている。





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