南中部地方ダナン市で、ベトナム初の自由貿易区(FTZ)「ダナン自由貿易区」のインフラ開発プロジェクト「イーグルFTZ(EAGLE FTZ)」が始動した。
![]() (C) UBND Thanh Pho Da Nang |
これは、同貿易区初のインフラプロジェクトとなり、開発面積は75ha、投資総額は1兆5680億VND(約96億円)超で、ロジスティクスや製造、裾野産業の複合エリアを整備する。
優れた接続性と最先端産業の誘致
同プロジェクトは、同市ハイバン街区(phường Hải Vân、旧リエンチエウ区)に位置し、隣接するリエンチエウ国際港、国道1A号線、高速道路、貨物駅、空港などの広域交通網と直結する。
エリア内ではロジスティクスや国際コンテナ中継拠点、半導体、先端電子機器、航空部品、ロボティクス、電気自動車(EV)用バッテリーなどの高付加価値分野の誘致に注力する。また、同貿易区には税制や税関、人材、外貨管理などに関する特別措置が適用される。
段階的な実証とデジタルエコシステム
開発を担う地場デベロッパーのサイゴン・ダナン投資社(Sai Gon - Da Nang Investment Corporation)は、デジタル技術を活用した統合型エコシステムの構築を目指す。
また、シンガポールのロジスティクス大手であるYCHグループ(YCH Group)と協力し、まずは5~10haの小規模な実証モデルから運用を開始する。実際の貨物と税関業務を扱いながら、税制・税関・デジタル貿易に関する制度を検証した上で、段階的に事業を拡大していく。
ダナン自由貿易区は総面積約1881haに及び、市内7か所の非連続区域で構成される。すでに複数のエリアで投資方針の承認と投資家の選定を完了しており、フオンチャン投資(Phuong Trang Investment)が手掛ける500ha規模のエリアや、地場不動産・インフラ開発会社のタインビン・フーミー(Thanh Binh Phu My)による335ha規模の「FTZ第3フーミー・ダナン工業団地」、観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のバーナー・ケーブルカー・サービス(Ba Na Cable Car Service)による90ha規模のプロジェクトなどが具体化している。
さらに、ホーチミン市人民委員会傘下の工業団地開発大手ベカメックスグループ[BCM](Becamex Group)とシンガポールの工業団地・都市開発会社セムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)の合弁会社であるベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)も、投資申請を行っている。
これらが連動することで、強固な経済基盤の形成が期待される。







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