ベトナム映画「つぶらな瞳」、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート逃す

2021/02/20 04:16 JST配信

 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)はこのほど、第93回アカデミー賞9部門のノミネート最終候補作品を発表した。この中で、「国際長編映画賞」にベトナム代表としてエントリーしていた「Mat Biec(原作邦題:つぶらな瞳)」は、惜しくも最終候補入りを逃した。日本代表の「朝が来る」も落選となった。

(C) tuoitre
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 今回の国際長編映画賞では、世界93か国のエントリー作品から15作品が最終候補に選ばれた。さらにこの中から5作品が選ばれ、3月15日にノミネート作品が発表される。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、授賞式は当初の2021年2月28日から2か月延期され、4月25日に行われる。

 「つぶらな瞳」は有名作家グエン・ニャット・アイン(Nguyen Nhat Anh)の同名小説が原作で、日本では「つぶらな瞳」の邦題で出版されている。ビクター・ブー(Victor Vu)が監督を、ビクター・ブーと、グエン・ケイ(Kay Nguyen)率いる脚本家集団エータイプマシン(A Type Machine)が脚本を手掛ける。公開から約1か月で興行収入1720億VND(約8億円)を突破し、ベトナム映画の歴代興行収入ランキングで3位となっている。

 なお、第92回のベトナム代表作品はゴ・タイン・バン(Ngo Thanh Van)主演・プロデュースの「ハイ・フォン(原題:Hai Phuong、英題:Furie)」(2019年2月公開)。第91回では同じくゴ・タイン・バンが主演・プロデュースする「サイゴン・クチュール(仕立て屋 サイゴンを生きる、原題:Co Ba Sai Gon、英題:The Tailor)」(2017年11月公開)が「外国語映画賞(第92回から国際長編映画賞に名称変更)」のノミネート候補に選ばれたが、いずれも本選へのノミネートを逃した。

 過去に本選にノミネートされたベトナム映画は、トラン・アン・ユン(Tran Anh Hung=チャン・アイン・フン)監督作の「青いパパイヤの香り(原題:Mui Du Du Xanh、英題:The Scent of Green Papaya)」(1993年公開)の1本のみに留まっている。

[Tuoi Tre 11:44 10/02/2021, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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