2022年5月公開のベトナム映画「578 Magnum(原題:578: Phat Dan Cua Ke Dien)」が、4月20日から27日にかけてロシアのモスクワで開催される第45回モスクワ国際映画祭の「ワイルドナイツ(Wild Nights)」部門に出品される。
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モスクワ国際映画祭は、ヴェネツィア国際映画祭に次いで2番目に歴史の長い国際映画祭として知られる。
ルオン・ディン・ズン監督の「578 Magnum」は、2018年の「ミス・ユニバース」でベトナム代表として過去最高のトップ5入賞を果たしたヘン・ニーが出演し話題となったアクション映画。
同作品は第95回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のベトナム代表に選ばれたが、ノミネート最終候補となるショートリストには入らず、本選へのノミネートを逃している。
制作費は600億VND(約3億4000万円)だったが、ベトナム国内での興行収入はわずか35億VND(約1970万円)に留まった。一方、最近ではヨーロッパやアジア、米国など海外で順次公開されている。
これに先立ち、同作品は2022年11月にエストニアで開催されたタリンブラックナイト映画祭で上映されたほか、今年2月には第73回ベルリン国際映画祭の枠組みの中で行われているフィルムマーケットで世界の配給会社に向けて紹介された。今後も各地で開催される映画祭への出品が予定されている。