- ロンアン省農業農村開発局と覚書締結
- 水田10万haでカーボンクレジット創出へ
- 農業分野でのグリーン変革を推進
農業由来のカーボンクレジット創出に取り組む日本初のスタートアップである株式会社フェイガー(東京都港区)は13日、南部メコンデルタ地方ロンアン省農業農村開発局との間で、水田面積10万haでのカーボンクレジット創出を目指すプロジェクトを推進する覚書(MOU)を締結した。
(C) フェイガー |
同プロジェクトでは、間断灌水(AWD)を行うことで、水田からカーボンクレジットを構築するための実証実験を行う。これにより、ロンアン省農業農村開発局とフェイガーは、持続可能な農業生産において地域の農家を支援し、温室効果ガス排出を削減し、農業分野でのグリーン変革を推進する。
具体的には、二国間クレジット制度(JCM)やボランタリークレジットといった資金源を活用することで、農家のグリーントランスフォーメーション(GX)推進と削減対策のための財源を確保する。2030年までに省内で10万haの水田からカーボンクレジットの創出を目指す。
フェイガーは、AWDを活用したカーボンクレジット創出のためのモデルの導入と、専門的・技術的サポートの提供、良質なカーボンクレジット生成のためのモニタリングを担当する。参加農家への支払いや実験に必要な資機材の購入費、モデル実験にかかる費用は同社が負担する。
ロンアン省農業農村開発局は、インフラを確保し、プロジェクトを実施するために地域の農家を調整し、結び付ける技術スタッフを任命する。
2024年10月から2025年7月までの第1段階では、チャウタイン郡とビンフン郡の2つのエリアで実証実験を行う。