国際協力機構(JICA)は7月31日、HDバンク[HDB](HDBank)との間で、ベトナムの「農業セクター支援事業」に対する融資契約の調印式を実施した。

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　同事業は、カナダ開発融資機関(FinDev Canada)および三井住友銀行(東京都千代田区)との協調融資で、FinDev Canadaとは初めての協調融資案件となる。

　また、今回の融資は、2021年3月30日に導入された三井住友銀行とJICAの協調融資におけるサステナブルファイナンス・フレームワークの適用案件でもある。

　HDバンクを融資先とし、融資額は9000万USD(約136億円)となる。JICAの融資分は、HDバンクのベトナムの農業セクター向け貸付資金として活用される。

　同事業では、HDバンクへの長期融資を行うことにより、ベトナムの農業セクターにおける金融アクセス改善を図り、もってベトナムの農業生産拡大と農民所得の向上に寄与する。さらに、ベトナムのサステナブルファイナンス市場に長期資金を供給し、ベトナムのサステナブル市場の成長を促進する。

　なお、同事業は、2023年5月に設置した「食料安全保障対応ファシリティ(SAFE)」に位置づけられている。