長谷川香料、地場同業を買収 ベトナムでの販路拡大へ

2025/11/11 03:40 JST配信
  • ホアンアインの全株式800万株を取得
  • 取得価額約42億2000万円
  • 東南アジア市場への浸透を加速

 香料や食品添加物および食品の製造・販売・輸出入を手掛ける長谷川香料株式会社(東京都中央区)は、ベトナムでフレーバーや食品素材の製造・販売を行うホアンアイン・フレーバーズ・アンド・フード・イングリーディエンツ(Hoang Anh Flavors and Food Ingredients、ホーチミン市)の既存株主と株式売買契約を締結し、ホアンアインの全株式を取得する。これにより、ホアンアインは長谷川香料の連結の範囲に含まれることになる。

(C) 長谷川香料
(C) 長谷川香料

 ホアンアインの資本金は800億VND(約4億6500万円)で、大株主は代表者とその他個人株主4人。長谷川香料は今回、ホアンアインの株主5人から全株式に当たる800万株を7250億VND(約42億2000万円)で取得する。株式譲渡実行日は11月を予定している。

 長谷川香料グループは、経営資源を効率的に投入し、着実なグローバル展開を図るという基本戦略のもと、日本、米国、中国、東南アジアを中心としたアジア地域に注力してきた。

 ホアンアインは、1998年の設立以来、ベトナム初の香料会社として、ホーチミン市を拠点にベトナムの業界トップ級の飲料・食品メーカーや日系大手を含め、多くの顧客基盤を築き、フレーバーと食品素材の製造・販売を行い、堅調に業績を拡大してきた。

 ホアンアインの主力商品であるフレーバーは、乳業・飲料向けのスイート系フレーバーや即席麺向けのセイボリー系フレーバーを中心に、清涼飲料、デイリー製品、粉末スープ、スナック菓子などの原料として、ベトナム国内で幅広く使用されている。

 長谷川香料グループの顧客網との重複は限られることから、ベトナムでの販路拡大が見込まれる。また、株式取得により、長谷川香料グループの強みであるフレーバービジネスでのシナジー効果が期待される。こうしたことから、長谷川香料はベトナム市場と東南アジア市場でのさらなる成長を目的として、ホアンアインの株式を取得することとした。

 ホアンアインと長谷川香料グループとの連携などを通じて、東南アジア市場への浸透を加速していく。

[2025年11月7日 長谷川香料株式会社ニュースリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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