環境配慮型素材のTBM、地場2社と炭素回収・利用で基本合意

2025/12/26 02:32 JST配信
  • 第2ブンアン火力発電とベトハイと協力
  • CR炭酸カルシウム生産プラント建設
  • 資源循環と炭素循環を同時に達成

 環境配慮型の素材開発および製品の製造・販売を手掛ける株式会社TBM(東京都千代田区)は、北中部地方ハティン省で石炭火力発電所を運営する第2ブンアン火力発電(Vung Ang II Thermal Power=VAPCO)および同省の大手建設会社であるベトハイ・トレーディング・アンド・トランスポーテーション(Viet Hai Trading and Transportation)との間で、炭素回収・利用に関する基本合意(MOU)を締結した。

(C) TBM
(C) TBM

 これは、VAPCOの火力発電所から排出されるCO2と、ベトハイが供給する鉄鋼スラグを化学合成して生成される、CO2を再資源化した「CR炭酸カルシウム」を生産するプラントの建設と、「CR炭酸カルシウム」および「CR炭酸カルシウム」と樹脂を混練したカーボンリサイクル素材「CR LIMEX」の製造・高付加価値用途開発を目的としている。

 大気中に排出されていたCO2を長期的に製品に固定化しながら、CO2排出量を削減することで、カーボンクレジットの創出を図る。また、同プロジェクトでは、鉄鉱石や鉄スクラップの精錬過程で生じる産業廃棄物である鉄鋼スラグの資源循環と炭素循環を同時に達成し、地域内でのサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの加速に貢献する。

[2025年12月24日 株式会社TBMニュースリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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