- 日越関係の更なる進展に向け共に取り組み
- ハイテクやDX、GX、高度人材育成で協力
- 地域の平和と安定のため緊密に連携
ASEAN関連首脳会議に出席するためラオスを公式訪問中のファム・ミン・チン首相と石破茂内閣総理大臣は、現地時間11日午前9時から約25分間にわたり首脳会談を行った。
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冒頭、石破首相は、9月にベトナムに襲来した台風で甚大な被害が出たことにお見舞いを述べ、日本は緊急物資支援を行うとともに、新たに緊急無償資金協力を決定したこと、また引き続き復興・復旧に向けて尽力したいことを伝えた。
これに対し、チン首相は、石破首相の就任への祝意、台風の被害に対する日本からの支援への感謝に加え、日越関係の更なる進展に向けて、石破首相と共に取り組んでいきたいと述べた。
双方は、2023年に外交関係樹立50周年を迎え格上げされた、「アジアと世界における包括的戦略的パートナーシップ」の下、あらゆる分野で協力関係を深めていくことで一致した。
両首脳は、新たなパートナーシップの下、今後の日越関係について、要人往来を含む人的交流を拡大していくこと、ハイテク分野やデジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)、高度人材の育成などで協力していくことや、安全保障分野での協力を具体的に進めていくことで一致した。
石破首相とチン首相は、地域・国際情勢についても意見を交わした。石破首相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向け、地域・国際情勢への対応についてもベトナムとの協力を強化したいと述べた。
また両首脳は、東シナ海・南シナ海、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応、ミャンマー情勢、ロシアによるウクライナ侵略、中東情勢などの地域・国際社会の諸課題について、地域の平和と安定のため緊密に連携していくことで一致した。