ファム・ミン・チン首相とカンボジアのフン・マネット首相は8日、タンナム(ベトナム南部地方タイニン省)・メウンチェイ(カンボジア南部プレイベン州)国際国境検問所の開通式の共同主宰に合わせて、会談を行った。

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　両首相は、タンナム・メウンチェイ国際国境検問所の開通は、両国間の経済・貿易・人的交流の促進に大きく寄与すると評価した。

　双方は、2025年の協力の成果を振り返り、両国政府が両党の方針に従い、各分野の協力計画を積極的に実施した結果、政治・外交関係が引き続き強化され、国防・安全保障協力も実質的に進展し、教育・医療・文化・観光・人的交流も着実に進んだと評価した。

　1～11月期における両国間の貿易額は、前年同期比+12.7％増の104億USD(約1兆6200億円)へと順調に増加した。2025年通年では、120億USD(約1兆8700億円)に達する見通しだ。

　両首相は、経済協力を中心に関係を一層強化し、特にデジタル経済、インフラ接続、制度整備、物流、貿易、投資、交通、文化、観光分野での連携を加速させることで一致した。双方は、両国間の貿易額を早期に200億USD(約3兆1000億円)へと引き上げることを目指す。

　両首相は、平和・安定・協力・持続的発展につながる国境を維持することの重要性を主張し、国境全体の約16％に相当する未画定の国境の早期解決を進めることで一致した。チン首相はさらに、カンボジア国内でのベトナム系住民に対する法的地位の改善を要請した。

　カンボジアとタイの国境情勢について、チン首相は、ベトナムは状況を注視しており、両国に対して自制・対話・平和的解決を呼びかけると表明し、長期的安定がカンボジアとタイの利益に資するとの見解を示した。