信越化学、ベトナムにレア・アースマグネットの製造工場を新設

2014/04/23 08:17 JST配信

 信越化学工業株式会社(東京都千代田区)は21日、ベトナムにレア・アースマグネットの製造工場を新設すると発表した。新工場の年産能力は2000tで、設備投資額は約120億円。

(C)  (C) 信越化学
(C) (C) 信越化学

 新工場は、信越化学のベトナム子会社シンエツ マグネティック マテリアルズ ベトナムが紅河デルタ地方ハイフォン市に所有する土地に、2期に分けて建設する。2014年10月に着工し、第1期分は2015年9月に完成し、年産能力は1000t、第2期分は2016年9月に完成予定で、年産能力は合わせて2000tまで拡大する。

 新工場建設の目的は、生産拠点を複数化し需要家への安定供給を確保すること、および自動車用途を中心に拡大が見込まれる需要を着実に取り込んでいくことの二つ。レア・アースマグネットの製造工程は、「焼結」と「加工」の二つの工程に大別されるが、これまで信越化学のレア・アースマグネットの生産拠点の中で焼結工程を有しているのは、福井県の武生工場の一拠点だけだった。今回ベトナムに新設する工場には、武生工場と同じく焼結工程を設ける予定で、同工程を複数化することでリスクの分散を図る。

 信越化学は、2012年にベトナムでレア・アースマグネットの主原料であるレア・アースの分離精製を行うシンエツ マグネティック マテリアルズ ベトナムを設立し、2013年に工場の操業を開始した。新工場はこの分離精製工場に隣接し、同工場から原料の供給を受ける。新工場で生産したレア・アースマグネットは、信越化学が東南アジア諸国に展開している各工場での加工を経て出荷される。

 なお、レア・アースマグネットは、ハイブリッド車をはじめとする自動車用途や、省エネ型のエアコン、ハードディスクドライブなど幅広い用途で使われている。

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