ハノイ市ソンタイ町警察は13日、105軍事医学研究所薬学科の幹部職員チャン・ベト・ズンさん(27歳・男性)に塩酸を浴びせた傷害の容疑で食堂店員グエン・スアン・チュオン(20歳・男)を逮捕した。
ズンさんは8日、帰宅途中にバイクに乗った男2人組から顔と胸に塩酸を浴びせかけられ、やけどを負った。ズンさんによると、最近、「病院送りにしてやる」といった内容の脅しのメッセージが携帯電話に届いていたが、誰かに恨まれるようなことをした覚えがなかったため気にしていなかったという。
警察は、事件現場近くのバイク店の店主から「事件直前に塩酸を買いに来た男2人のうち1人は近所の食堂の店員に似ていた」という証言を得て捜査を行い、チュオン容疑者を逮捕した。同容疑者は、ズンさんが食堂を訪れる度に自分の片思い中の同僚女性と親しくしているのを見て激しい嫉妬に駆られ今回の犯行に及んだと供述している。同容疑者の共犯のカインという男は逃走中だ。