5カ月前に北部バクザン省医療専門学校に赴任したばかりの女性教員ファン・ティ・イエンさんとその家族はこの1カ月、執拗(しつよう)な脅迫メールや電話に悩まされている。
イエンさんによると、学校の生徒からと思われる嫌がらせのメールは赴任後しばらくして始まったが、産科実習授業で態度の悪かった生徒14人の試験を停止した直後からエスカレートしたという。イエンさんと家族の携帯電話には特定の番号から、「塩酸を浴びせてやる」、「頭を切り落としてやる」といった脅迫メールが数多く届くようになり、若い女から直接脅迫電話がかかってきたこともあった。
イエンさんはこのことについて学校の運営委員会に報告しているが、特に何の対策も取られていない。同校のグエン・ホアン・クイン教育部長は「疑わしい人物を洗い出しているが特定には至っていない。センシティブな問題なので、慎重に調査を進めたい」と説明している。イエンさんはこうした状況では仕事に差しさわりがあるとしてハノイへの異動願いを提出している。