東南部タイニン省警察はこのほど、16年前の強盗事件で指名手配されていたグエン・ホアン・ソン容疑者(男・36歳)を逮捕した。同容疑者は16年にわたり「女装」で捜査の網の目をかいくぐってきたが、長い逃亡生活にようやく終止符が打たれた。
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ソン容疑者は1998年、タイニン省と東南部ドンナイ省で複数の強盗事件に関わったとされている。指名手配されてからは常にかつらを被り、メイクも欠かさず生活していたため、周囲に気付かれることもなかったという。
同容疑者は逃亡生活中、生計を立てるため路上でホビロン(孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵)を売っていた。この容疑者扮する「ホビロンおばさん」は、夜になるとモテ男の恋愛詐欺師に大変身。IT技術者に成りすまして、10人近くの女性に恋愛詐欺を働いては金銭を騙し取るなどしていた。
ホビロン売りと恋愛詐欺師の2足のわらじを履いていた同容疑者は、生活に余裕はあったものの、「窃盗をしないとイライラしてきて、居ても立ってもいられない」と、宝飾店に足を運んでは盗みを続けていたという。