戦没者遺骨捜索で詐欺、偽の霊能力者ら7人起訴へ

2015/06/22 08:22 JST配信

 北中部クアンチ省警察は17日、2013年10月に発覚した戦没者遺骨捜索に関する大規模詐欺事件の捜査を完了し、詐欺及び資産横領などの容疑で、同詐欺グループの主犯格グエン・バン・トゥイ容疑者(男・56歳)と、トゥイ容疑者の妻のマン・ティ・ズエン容疑者(女・53歳)、2人の親族に当たる関係者5人の計7人を検察に送致し起訴を要請した。

(C) vnexpress, 偽の墓地の発掘現場
(C) vnexpress, 偽の墓地の発掘現場
(C) vnexpress, 発掘を手伝うズエン容疑者(中央)
(C) vnexpress, 発掘を手伝うズエン容疑者(中央)

 捜査結果によると、トゥイ容疑者とズエン容疑者には前科があり、2008年に服役を終えてから「霊能力者」を装い墓地や遺骨を捜索して金銭をだまし取る詐欺ビジネスを開始。2010年以降は主に「ベトナム軍戦没者の墓地・遺骨捜索」をうたい、戦没者の遺族の心理に付け込んで、2013年までの4年間で捜索依頼8件を引き受け、計10億VND(約570万円)をだまし取ったという。

 容疑者らの手口は、身元不明の戦没者の墓地に忍び込んで遺骨を盗み、これを遺品に見えそうな品と一緒に土の中に埋めて、遺族立会いの下で発掘するというもの。時には戦没者墓地の責任者を買収して、堂々と遺骨を奪っていたというが、容疑者らに手を貸した墓地の責任者は現時点で身柄を拘束されていない。

 当時、国家機関の一つである社会政策銀行傘下の労働組合も、トゥイ容疑者に遺骨捜索を依頼し、計70億VND(約4000万円)を支払ったとされている。政府は霊能力者による遺骨捜索を一切認めておらず、この捜索は同行の労働組合が無断で依頼したものだというが、警察からこれに関する情報はまだ公表されていない。

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