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　ベトナムの有名ユーチューバー(YouTuber)が動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」 で迷信を広める動画を配信したとして、東南部地方ビンズオン省情報通信局は16日、本人に750万VND(約3万5400円)の罰金を科すことを決定した。

(C)　Nguoi Lao Dong

　罰金を科されたのは、ユーチューブ(YouTube)チャンネル「トー・グエン(Tho Nguyen)」を運営するグエン・ティ・ホン・トーさん(女性・30歳)。子供たちをターゲットとする同チャンネルは2016年に設立。現在はチャンネル登録者数は約880万人、再生回数は60億回以上で、ベトナム7位のチャンネルとなっている。

　問題の動画は、トーさんが人形に精霊が宿るというタイの呪物「クマントーン(Kumanthong)」そっくりの人形に学力向上が叶うおまじないとして飲み物を飲ませるという内容。2月27日の配信直後から、「内容に問題あり」と大炎上していた。

　動画を視聴した保護者たちから「迷信を広めようとしている」と批判が相次ぎ、騒ぎが大きくなったため、警察なども含めて当局が調査に乗り出した。

　時期が良いのか悪いのか、ちょうどベトナムの有名監督がクマントーンを題材とした映画を企画していることもあり、視聴者からは「これって案件？」「映画の宣伝だ！」と指摘する声もあがっていた。

　こうした批判を受けたトーさんは視聴者に「深く反省しています」と謝罪の言葉を述べ、チャンネル上の全コンテンツを非表示にし、制作活動も一時休止すると発表した。