- 4歳男児を1人でタクシーに乗車させる
- 目的地に到着後、誰も電話に応答せず
- 困り果てた運転手が警察に届け出る
南中部地方カインホア省ニャチャン街区で19日午後、4歳の男児が置き去りにされるという出来事が発生した。男児の両親はいずれも日本在住のベトナム人とみられる。
![]() (C)tuoitre |
男児を保護しているカインホア省社会保障・社会事業センターによると、21日に男児の母親だという女性から連絡があったという。センターは関係部署と協力して確認を急いでおり、身元が確認されれば、男児の引き渡し手続きを開始するとのこと。
同街区警察によると、女性は現在、南中部地方ダナン市に滞在しており、男児を引き取るため、21日夜にニャチャンに戻るとしている。
地元紙「トゥオイチェー(Tuoi Tre)」によると、同街区警察は19日午後、タクシー運転手に連れられた男児を保護した。運転手は、「チャンフー(Tran Phu)通りのホテルまで息子を連れて行って、父親に会わせてほしいと女性客に依頼された」と話している。しかし、到着後、女性から受け取った電話番号にかけても応答がなく、依頼した女性に電話しても繋がらなかった。
この女性は男児の身元が分かる書類をタクシーの車内に残していったという。しばらく待っても誰も男児を引き取りに来なかったため、運転手が警察に届け出た。警察の発表によると、男児の名前はL・T・S君で、出生地は神奈川県。両親はいずれもベトナム国籍で、神奈川県在住となっている。
なお、22日午後、ニャチャン街区警察はS君を母親P・T・H・Qさん(ダナン市出身)に引き渡したと明らかにした。Qさんによると、日本で働き続けるため、S君を親戚に約2か月預けていた。しかし、この親戚は他にも幼い子どもたちがいて多忙だとして、S君の世話を拒否した。
困ったQさんはS君を引き取るため、配車アプリでタクシーを呼んで前述のホテルまで連れて行くよう依頼した。しかし、ホテルに到着後、誰も迎えに来ず、Qさんがスマートフォンの電源を切っていたため、連絡ができなかった。Qさんは警察に対し、「もう二度と同じ過ちは繰り返しません」と誓った。同街区の警察署長は、「今回の件は、子どもを育てる親の責任を改めて認識させる出来事となった」と話した。





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