一夫多妻の貧乏人

2006/05/09 07:15 JST配信

 一夫多妻といえば金持ちの特権のようなものであった昔に代わり、貧乏な人が一夫多妻で生活しているという地域がある。ザライ省のブレック村がそうだ。

 ブレック村は100世帯にも満たない小さな村だが、妻を2、3人娶っている世帯が5、6世帯ある。その中の1人ブルーさんはまだ21歳だが妻が2人いる。第1妻は現在19歳、13歳の時に嫁入りして15歳で第1子を、今年初めには第2子を産んだ。第2妻は現在22歳で、第1妻が第1子を産んだ翌年にブルー家に嫁入りしており、現在第1妻とその子供たちと同居中だ。

 しかしこの2人の間に喧嘩が絶えることはない。それはブルーさんには土地もなく家は小さなトタン小屋だけなのにもかかわらず、ろくに働かず酒ばかり飲みに出かけているからだ。現在は2人の妻が機織りなどで家計を支えている。ブルーさんによれば、「それでも家計を支えきれなくなれば第3妻をもらうつもりでいる」ということから、酒を飲むのに妻を娶っているといっても過言ではないだろう。

 ベトナムでは一夫多妻は違法行為であるため、妻は慰謝料請求できるはずだが、貧乏なブルーさんはそれを払うことができない。知ってか知らずか、取材日の今日もブルーさんは酒を飲みに出かけていた。

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