中南部地方・ビントゥアン省のある高校では、女性教員を対象とした「家族計画」に関する厳しい規定が存在する。例えば、規定の一部にはこう明記されている:「30~34歳で勤務年数1年以上の場合、第一子を妊娠してもよい。ただし第二子を妊娠する場合はさらに2年以上勤務した後に可能となる。30歳未満で第一子を妊娠する場合も同様に勤続年数1年以上で可能だが、第二子以降を妊娠する場合は、さらに3年以上勤務する必要がある」。
この規定に違反すると、昇給無しなどの罰則に加え、学校との労働契約が打ち切られることもある。同校のグエン・ディン校長は、「本校には90名の職員がおり、そのうち75.6%が女性です。女性教員の産休が一度に重なると、クラス運営にも影響が出るし、教育の質の低下にもつながりかねません」と規定の意義を説明するが、この規定の内容は労働法や人口法と相容れないものであるため、直ちに修正する必要があるだろう。