北部ランソン省人民裁判所は2日、同省内の中国国境における人身売買事件に関わったブ・ティ・トアン(31歳)という女に懲役15年の判決を下した。
頻繁に国境を越えて商売をしていた関係から、ベトナム人の若い女性が一人400万ドン(約3万円)で中国に売れるというもうけ話を知っていたトアン被告は、2006年8月24日に実の妹であるブ・ティ・タオさん(20歳)を誘ってハノイに出かけた。トアン被告はタオさんにNさん(17歳)とLさん(15歳)という女子生徒に声をかけさせると、一緒に踊りに行ったりショッピングに行ったりして油断させた後、ランソンに向かう車に無理やり乗せた。
4人を乗せた車は、中国に向かおうと国境の橋を通過中に国境警備隊に確保された。トアン被告は実の妹も含めた3人を中国に売り飛ばすつもりだったことを認めている。一方、タオさんは姉の悪巧みを何も知らされていなかったとして罪には問われていない。