ハノイで12日、「伝染病の発生における社会と生態環境の関係性」についてのセミナーが開催され、専門家らはベトナムの伝染病感染率は世界の中でもワーストクラスにあると明らかにした。
専門家らは、鳥インフルエンザ(H5N1型)とデング熱を例に挙げ、伝染病感染がベトナムの生活様式(人と家畜が近くに暮らす)や生活習慣(水を備蓄する)と強く結びついていると論じた。また、建築密度の高さや都市化による生態環境の変化が、伝染病感染率を高める原因のひとつになっていると強調した。
ベトナムではこの8年間で、年間平均7万人がデング熱に感染している。今年は1~8月ですでに5万9800人が感染、前年同期の1.5倍のペースで増加している。