東南部ビントゥアン省に建設されたダイニン水力発電所の貯水が原因で、周辺地域にあるグーガー滝が水没したり、ポングー滝の水源が枯れたりといった影響が出て問題になっている。2つの滝はいずれも国の歴史文化遺跡に指定されている。
ラムドン省文化情報局によると、水力発電所建設案件の立案時には地方の文化情報当局が地元の歴史文化遺跡への影響を詳細に調査し、文化スポーツ観光省に報告することが定められている。影響がある場合は投資主体と交渉することになる。しかし、ダイニン水力発電所の場合、同局はこの調査を行わなかったという。