ホーチミン市:バイクによる経済損失は年14兆ドン

2008/12/31 11:15 JST配信

 ホーチミン市交通運輸局は24日、「個人車両の削減と公共旅客輸送の発展」をテーマとするセミナーを開催した。この席でホーチミン市工科大学交通技術学科長のファム・スアン・マイ博士は、同市のバイクによる経済損失(交通渋滞、交通事故、土地の占有など)の総額は年平均14兆3070億ドン(約740億円)に上るとの試算を明らかにした。

 マイ博士はこの試算の根拠として、市内の道路を使用する交通車両のうち個人車両の割合が89.4%を占めていること、市内の交通事故死者数が年間1000~1200人であること、バイク利用者の環境影響度がバス利用者の39.3倍に上ることなどを挙げている。同博士はバイクに対し、環境税や環境費を徴収することを提言した。

 同市交通運輸局も、個人車両に対する環境費の徴収に賛意を示し、バイク1台当たり月1万ドン(約53円)、自動車1台当たり月20万ドン(約1050円)以上を予定していることを明らかにした。チャン・クアン・フオン局長は「発表された研究成果などを参考にして、公共旅客輸送の発展と個人車両の削減に取り組んでいく」と述べた。

[Nguoi lao dong online, 24-12-2008 22:42:44 GMT +7]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国家交通安全委員会によると、ベトナム国内の交通事故による損失額は年間50兆VND(約2450億円)に上り、...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る